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新国立劇場の大道具、野積みでカビや腐食(読売新聞)

 新国立劇場(東京・初台)が将来の再演に向けて、千葉県銚子市で保管しているオペラの舞台装置が倉庫からあふれ、7作品分が40フィートコンテナ(長辺12メートル)約50個に入れられた状態で野積みになっていることが6日、分かった。

 これまでにカビや腐食も判明している。劇場側が国に求める倉庫増設が実現しておらず、暫定措置の野積みは10年以上にわたって常態化している。

 オペラ、バレエ、演劇を上演する同劇場は1997年10月、開館した。再演が見込まれる作品の大道具類をコンテナに収め、保管する倉庫2棟も銚子市内に建設された。ところが翌98年1月、オペラ「アイーダ」を上演した際、イタリアの有名演出家ゼフィレッリ氏による舞台装置が大がかりになり、40フィートコンテナ7個を倉庫の屋外に置いた。

 2003年には最大で76個が屋外に。同年、40フィートコンテナ専用の倉庫1棟が新設されたが、現在も野積みは解消していない。07年度以降、新倉庫建設費約8億円を国に予算要求しているが、認められていない。

 現地は海から10キロで、潮風の影響を受ける。1か月後に「ラインの黄金」を控えた昨年2月、装置を点検したところ、コンテナが腐食して雨漏りし、パネル類がカビに覆われるなど傷んでいた。急ぎ補修して開演に間に合ったが、4トントラック1台分は廃棄処分に。「トスカ」もコンテナ2個が腐食、補修が必要だった。

 オペラ部門ではこれまで制作した77作品のうち、借用・売却分を除き、34作品分は廃棄し、27作品分を保管中。このうち7作品分が野積み状態だ。バレエ部門では、24作品分を倉庫で保管している。

 同劇場運営財団の韮沢弘志常務理事は「野積みは早急に解決すべき問題。倉庫増設の予算要求を続ける」としている。

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